マイ日傘、今年もやります

今年はないんですか?と嬉しいお声かけを頂きましたので

今年もやります!


生地はブロードやシーチング位の厚さがお勧めです。

それ以上厚いと、実際に持った時に傘が重く感じられます。


またそれ以上薄いと、何度か傘を挿してる間、骨で布がパンと張るので、

針目が滑脱(かつだつ)してくる場合があります。

滑脱とは縫製用語で、縫い目に力がかかったときに、

その部分の布地の構成糸が動いて縫い目が開いたり、

縫い代が抜けることを意味します。

縫い代が抜けるまではいかないんですが、穴は広がりますので、

傘の中から光の点々を感じます。


2枚の四角いお試し布をミシンで縫った後に、

もし両手でグーッと外側に生地を引っ張ったとしたら、どうなるでしょうか?

縫い目が裂けてきますよね?そのような感じです。


用尺は110cm以上の幅×1m。お手頃でしょう?

無地だと上記の用尺でOKです。


三角形の型紙で裁断するので、もし大きめの柄だったり、

ボーダーやチェックだったり、等々、柄ゆきによっては

三角形のとんがりを交互に上向きと逆さにして取れなくなります。


型紙を上下逆さにして裁断できると、その分余白が減って生地が少なくて済みますね。

この事を型紙を差し込むと言ったり、それにより用尺が詰まる、とか言います。


しかし、柄合わせが必要になった場合、一方裁ちが出来なくなるので、

用尺が増えてしまいます。

どの位増えるかは、生地幅と、柄の構成によりますので、ご了承下さいませ。


柄の場合は総柄(そうがら)と呼べる範囲で、

型紙を差し込んでも裁断出来そうな生地がおすすめです。

総柄は全体に模様が入っています。


写真のサンプルは麻100%で作っています。

折りたたむので、麻だとどうしても皺は防げず、こまめなアイロンが必要になりますが、

傘を開いてアイロンを直に滑らせれば、またシャリ感とツヤは復活します。

もしご自宅にスチームハンディアイロンがあれば、もっとお勧めです。

アイロン面を傘の表面に当てず滑らせるだけでも、スチームの煙を掛けると皺が取れます。

普通のアイロンをかける場合は、アイロン台を使用しないので、火傷には十分ご注意下さいませ。


本縫いの色糸はレンタル可能ですので、見本帳から色番号を1週間前までにご連絡下さい。

最後の工程で骨組みと生地を手縫いで留め付ける箇所があるのですが、

この時丈夫な糸でかがらないと傘の張りが強すぎて、

例えば同じ60番のシャッペスパンなどでかがってしまうと、

使っている内にすぐ弾け取れてしまいます。

かなりの箇所かがるので、取れると悲しいです・・・。

その為カードタイプの20番の手縫い糸、シルコートなどをご用意下さい。


お好きなボタン1.3cmを1個ご用意下さい。

先日触れたプラスナップをつけてみたい方は、傘にくくる紐の仕様を

変更して製作可能です。


紫外線対策においては、UV加工を施した生地も販売されていますが

あまり素敵なのは見かけない、かもです。

もちろん手芸屋さんなどで手に入る、UV加工ではない普通の生地でも製作可能です。

キット代の中にUVスプレー1回ご使用分が含まれています。

当日スプレーをお貸しし、仕上がり表面に掛けてお帰り頂きます。


紫外線がとても気になる方は、ご自身でも専用のUVスプレーをご購入され、

定期的に掛けて頂くのが良いかも知れません。

定価で1000円位のようです。


日よけとして傘を開くだけでも、影は出来ますし、

やはり涼しく感じられますよ。気分が上がります。

昨年作ったロイヤルブルーの日傘は色が珍しいようで、

歩いていると結構、色んな方が見ておられました。

恥ずかしいような、嬉しいような。

皆さんも何処にもない日傘を作りませんか?


キットの在庫の関係から、事前予約でお声かけお願いします。








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